DNAの中を電流が流れる 阪大グループが確認
細胞の核にあり、遺伝情報を担うDNA(デオキシリボ核酸)の中を電流が流れることを、大阪大産業科学研究所の真嶋哲朗教授(光化学)の研究グループが突き止めました。
DNAの2本の鎖がつくる二重らせんの幅は2ナノメートル(ナノは10億分の1)。これを利用してナノサイズの「電線」ができれば、半導体など超ミクロの電子デバイスの作製につながるそうです。今週の米科学アカデミー紀要電子版に発表するそうです。
DNAに電流が流れる可能性があることは指摘されていたのですが、そのルートはわかっていなかったのです。真嶋教授らは、実験によって、電流は二重らせんの鎖の部分ではなく、二つの鎖の間にまたがっている塩基を伝わって流れていることを初めて確認したのです。
研究グループは、10〜100個ほどの塩基が並ぶDNAを人工的につくってガラス基板に張り付けたました。一方の端に光増感剤を、もう片方の端に蛍光色素をくっつけ、ガラス基板の裏から紫外線を当てたのです。すると、光増感剤から正電荷が発生し、反対の端まで移動して蛍光色素と反応し、蛍光を消す現象が観測できたのです。4種類の塩基の並び順によって、電気が流れる速さが変わることもつかんだそうです。 写真「はDNA電線」のイメージ画像。
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